株式 / 優待

優待目的で買った株が、半年で40万円減った話 ─ 権利付き月の高値掴み(30代男性・本人とのやり取り)

Y.Sさん(33歳男性・関東圏・銀行員)が、優待目的で買った飲食銘柄を、権利落ち後の業績下方修正で40万円台の損失となるまで保有した記録。

掲載日2026年5月18日 やり取りメール3往復+電話30分 損失額¥420,000(3銘柄合計/本人公開許可あり)
約 3 分で読めます(1,090字)
目次
  1. 優待生活ブログに憧れて
  2. 権利付き最終日の前に、高値で買った
  3. 権利落ちと、業績の下方修正
  4. 優待券だけが、手元に残った
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Y.Sさん(仮名・33歳男性・関東圏の地方銀行で窓口業務をしている)から届いた話。株主優待を目当てに飲食系の銘柄を買い、半年で40万円台の含み損を抱えるまでの記録。3銘柄を合わせた金額で、本人の公開許可を得ている。

管理人も株主優待には惹かれるほうなので、Y.Sさんの入口の気持ちはよくわかる。優待という「おまけ」が主役に見えてくる感覚を、この話はていねいに見せてくれた。

優待生活ブログに憧れて

Y.Sさんがきっかけにしたのは、知人が読んでいた「優待生活」のブログだった。株主優待だけで食費を浮かせ、外食をまかなう暮らしが紹介されていた。

銀行の窓口で日々お金を扱いながら、自分の資産は増えていない。その感覚もあって、Y.Sさんは「優待なら、株が下がっても優待券は手元に残る」と考えた。

権利付き最終日の前に、高値で買った

Y.Sさんが選んだのは、飲食系の東証プライム銘柄を3つ。いずれも、優待がもらえる権利の確定する月だった。

権利付き最終日が近づくほど、優待を狙う買いで株価は上がりやすい。Y.Sさんが買ったのは、まさにその上がったところ。優待利回りの数字だけを見て、株価の高さは気にしていなかった。

優待利回りは、株価が変わらないことを前提にした数字。買った株価が高ければ、その前提は最初から崩れている。Y.Sさんがそれに気づくのは、もう少し先のことだった。

権利落ちと、業績の下方修正

権利が確定した翌営業日、3銘柄とも株価が下がった。優待や配当の権利がなくなったぶん、株価が調整される「権利落ち」だった。ここまでは、想定の範囲だったという。

想定外だったのは、そのうちの1社が、ほどなくして業績の下方修正を発表したこと。株価はさらに下げた。つられるように、他の2銘柄も値を下げていった。

半年後、3銘柄を合わせた含み損は40万円台になっていた。

届いた優待券の有効期限が、業績悪化のニュースより短かった。

優待券だけが、手元に残った

その間、Y.Sさんの手元には、約束どおり優待券が届いていた。飲食店で使える券。けれど、その額面は数千円ぶん。含み損の40万円台とは、桁が違った。

優待券は使えば消える。有効期限もある。一方の含み損は、売らないかぎり残り続ける。「優待は手元に残る」と思って始めたのに、残ったのは優待券ではなく、含み損のほうだった。

Y.Sさんは今も、その3銘柄を持ち続けている。「売って損を確定させる踏ん切りが、まだつかない」と話す。優待生活に憧れて踏み出した一歩が、半年でどこへ来てしまったのか、自分でもまだ整理できていない、と言った。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Y.Sさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はY.Sさん個人の体験から得られた視点の整理であり、当サイトからの投資助言・売買推奨ではありません。投資判断は読者ご自身の責任において行ってください。

  • 優待利回りは、株価が一定であることを前提にした数字。
  • 権利付き月の高値圏での購入は、権利落ち後の下落リスクが構造的に高い。
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