ママ友LINEで紹介された『無名コイン』に380万円、神奈川の30代主婦
神奈川県横浜市の30代主婦Mさん(仮名)が、ママ友LINEで『100倍確実』と紹介された草コインに380万円を投じ、2024年中盤の暴落で価値ほぼゼロになった経緯。
Mさん(仮名・35歳女性・横浜市の専業主婦、夫は会社員)から届いた話。ママ友のLINEで紹介された無名の暗号通貨に380万円を投じ、2024年の半ばにほぼ全額を失った。身近な人からの「絶対上がる」という言葉が、判断の入口になっていた。
ママ友からの「100倍」情報
2024年1月、Mさんは3年来の付き合いになるママ友から、「絶対に上がる無名コインがある」と紹介されます。海外のDEX(分散型取引所)で買えて、まだ知名度が低いから100倍は確実、という説明だった。
同年代で、長く信頼してきた友人からの話。だからMさんは、その情報を疑うより先に乗ろうとした。身近な人が勧めてくるという事実が、知らない通貨への警戒をやわらげていた。
380万円で、1.27億コイン
2024年2月、Mさんは購入に踏み切ります。家計の余剰預金から300万円、それに夫名義の口座から無断で動かした80万円。合わせて380万円相当を、その無名コインに投じた。当時の単価は1コインおよそ3円。手にしたのは、約1億2,700万コインだった。
桁の大きなコイン数を見ていると、それだけで夢が膨らむ。けれど単価が安いということは、それだけ買い手の支えが薄いということでもあった。
2024年5月、99.97%の暴落
2024年5月、コインの開発者コミュニティが事実上の解散状態になります。続いて流動性プロバイダーが資金を引き上げ、価格は1コイン0.001円まで暴落した。下落率にして約99.97%。Mさんが持つコインの時価は、合わせておよそ1万3千円になっていた。
380万円が、1万3千円。しかも、売ろうにも売却手数料のほうが高くつくため、もはや手放すこともできない状態だった。
夫への告白
夫名義の口座を無断で使っていたことが、明細から発覚します。Mさんは夫に経緯を話し、夫婦で家計を全面的に見直すことになった。離婚は回避したものの、それ以降、家計の管理は夫が一元化することになった。
この失敗の構造
「100倍が確実」という話は、数学的に成り立たない。確実に上がるものを、わざわざ知人に教えて買わせる理由もない。無名のコインの多くは、価格を支える流動性プロバイダーが資金を引けば、一瞬で値がつかなくなる。知名度が低いことは、伸びしろではなく、支えの薄さの裏返しだった。
そしてもう一点。配偶者名義の口座を無断で動かしたことは、損失とは別の、夫婦間の問題として残った。お金は働いて取り戻せても、黙って使ったという事実は、信頼の側に傷を残す。身近な人からの誘いだったぶん、Mさんの後悔も深かった。
紹介してきたママ友自身も、同じコインで損をしていた。だから悪意があったわけではない、とMさんは言う。ただ、善意で渡された「確実」ほど、断りにくく、確かめにくい。身近な人づての話だったぶん、Mさんの後悔は金額以上に長く尾を引いた。
Mさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はMさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
- 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
- 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
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