Luna崩壊で千葉の50代主婦が850万円失った話──LINE仲間から勧められて
千葉県の50代主婦Hさん(仮名)が、LINEオプチャ仲間から勧められて買ったTerra/Lunaコインで850万円を失った。2022年5月のLuna崩壊で資産がほぼゼロに。
Hさん(仮名・54歳女性・千葉県の専業主婦)から届いた話。LINEオープンチャットの仲間に勧められたTerra/Lunaに850万円を投じ、2022年5月のLuna崩壊でほぼ全額を失った。家計と夫の退職金を巻き込み、最終的に夫婦関係まで壊れてしまった話だった。
「仮想通貨ママの会」
2020年から、Hさんはママ友の紹介でLINEオープンチャット「仮想通貨ママの会」(約50名)に参加します。グループのリーダー的な存在だったのは、FX歴5年を語る40代の女性。その人が「Lunaは1万円が1000万円になる」と、熱心に推していた。
同じ主婦の立場で、投資に詳しそうな人が断言する。専門用語の多い世界で、身近な人の言葉は何より分かりやすい道しるべに見えた。
家計と退職金から、800万円
2021年から2022年の4月にかけて、Hさんは家計の余剰預金から500万円、さらに夫の退職金の一部から300万円、合わせて800万円分をLunaに投じます。当時のLunaは1コインあたり100ドル前後で推移していた。
夫の退職金にまで手をつけたのは、グループ内で語られる成功談に背中を押されてのことだった。増え続けるという前提が、引き返す発想を奪っていた。
2022年5月、99.99%の崩壊
2022年5月8日、Lunaと連動するステーブルコインUSTが、本来1ドルに保たれるはずの価格から外れ始めます。そして5月12日、Lunaは1コイン100ドルから0.0001ドルへ。下落率は99.99%に達し、Hさんの保有分は事実上の紙くずになった。
Hさんは下がったところで50万円を「ナンピン買い」として追加で投じます。けれど、それも数日で価値を失った。総損失は、およそ850万円にのぼった。
夫への告白と、離婚調停
やがて夫が、定期預金が中途解約されていることに気づきます。Hさんは、すべてを打ち明けるしかなかった。夫は離婚調停を申し立て、二人は現在、別居している。失われたのは850万円と、それまでの暮らしそのものだった。
この失敗の構造
Lunaのようなアルゴリズム型のステーブルコインは、価格を一定に保つ仕組みが崩れると、連鎖的に値が吹き飛ぶリスクを構造的に抱えている。「1万円が1000万円になる」という話は、そもそも数学的に成り立つものではない。
そして、LINEオープンチャットでの集団的な投資は、同じ情報を信じた全員が同時に同じ方向へ動くため、崩れるときも集団で崩れる。仲間がいるという安心が、リスクを薄めてはくれなかった。Hさんの850万円は、身近な共感が判断を曇らせる怖さを示していた。
Luna崩壊のあと、「仮想通貨ママの会」は自然に静かになり、やがて解散した。あれほど熱心に推していたリーダー的な女性も、責任を取ることはなかった。集団で盛り上がったぶん、崩れたあとは誰も残らない。Hさんが失ったのは850万円と、信じていた仲間との関係そのものだった。
Hさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はHさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
- 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
- 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
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