暗号資産

退職金1500万円をビットコインバブルで失った静岡の60代男性の話

静岡県の60代男性退職者Mさん(仮名)が、退職金2200万円のうち1500万円を2017年末のビットコインバブルに投じ、2018年初の暴落で大半を失った。

属性64歳男性・静岡県 損失額¥15,000,000-
約 3 分で読めます(1,488字)
目次
  1. 定年退職と、報道の熱気
  2. 退職金から1,500万円
  3. 2018年初の、暴落
  4. その後の暮らし
  5. この失敗の構造
  6. 取材記録
  7. 管理人の感想
  8. 返金可能性
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Mさん(仮名・64歳男性・静岡県の元地方銀行員)から届いた話。定年で受け取った退職金2,200万円のうち1,500万円を、当時のビットコインバブルに投じ、翌年初めの暴落で大半を失った。お金を扱う仕事を長く務めた人でも、報道に沸く相場の熱気からは自由でいられなかった。

定年退職と、報道の熱気

2017年3月、Mさんは60歳で定年を迎え、約2,200万円の退職金を受け取ります。長年、地方銀行で堅実にお金を扱ってきた人だった。その年の秋、ビットコインのバブルがメディアで連日報じられ、Mさんも次第に関心を寄せていく。

毎日のように「価格が最高値を更新」というニュースが流れる。乗り遅れているのではないか、という焦りが、堅実だったはずの判断を少しずつ動かしていった。

退職金から1,500万円

2017年12月の中旬、ビットコインが230万円を超えるピークの手前で、Mさんは退職金から1,000万円を投じてビットコインを購入します。さらに翌1月、500万円を追加で投入。合わせて1,500万円。退職金の、実に7割近い金額だった。

銀行員として培ったはずのリスク感覚は、このとき相場の勢いの前で後ろに退いていた。上がり続けている、という現在の事実が、これからも上がるという予感にすり替わっていた。

2018年初の、暴落

年が明けた2018年1月、ビットコインは急落に転じます。230万円だった価格は、1月末に120万円、3月には85万円、年末には34万円まで下げていった。一本調子で崩れていく相場を、Mさんはなすすべなく見ていた。

2018年6月、Mさんは損切りに踏み切る。手元に戻ったのは約290万円。1,500万円の投入に対し、実質的な損失はおよそ1,210万円にのぼった。

その後の暮らし

幸い、退職金のうち1,000万円は手をつけずに残っていた。Mさんはそれと年金で、いまも老後の生活を続けている。ただ、当初予定していた住宅のリフォームと、夫婦での旅行は取りやめになった。失った1,210万円は、これからの暮らしの選択肢そのものでもあった。

この失敗の構造

退職金のような、もう働いて取り返すのが難しいお金は、その半分以上をひとつのハイリスク商品に集中させると、外れたときの打撃が生活に直接届く。バブルの末期、メディアが連日その値上がりを報じている局面は、すでに多くの人が買ったあとであることが多く、参入の時期としてはむしろ危うい。

Mさんが繰り返し口にしていたのは、年齢に応じた構えの違いだった。働いて回収できる時間が短くなる60歳以降は、お金を「増やす」ことより「守る」ことに軸を移す。長く金融機関にいた人が、退職してからその当たり前を、痛みとともに確かめることになった。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Mさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はMさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。

A
REFLECTION

心理と反省ポイント

  • 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
  • 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
  • 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
B
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比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。

C
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