暗号資産

ビットコイン高値掴み・1か月で30万円減った24歳デザイナー

島根県松江市の20代女性Webデザイナーが、2024年3月のビットコイン最高値(1100万円)付近で50万円分購入。1か月後に約40%下落で30万円の含み損→損切りした経緯。

属性24歳女性・島根県 損失額¥300,000-
約 5 分で読めます(2,343字)
目次
  1. X からの誘導
  2. 初回購入
  3. 1か月後の暴落
  4. その後
  5. 構造の整理
  6. 振り返り:3つの教訓
  7. 取材記録
  8. 管理人の感想
  9. 返金可能性
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Kさん(仮名・24歳女性・松江市のWebデザイナー)から届いた話。ビットコイン高値掴みで30万円減らした経緯を、本人から聞き取って整理した。フリーランスで年収は約280万円。投資の経験はこのときが初めてだった。

X からの誘導

2024年3月、ビットコインが日本円換算で1100万円台に到達した。過去の最高値を更新したというニュースが連日流れ、X 上でも値動きの話題で持ちきりだった。タイムラインには『次は1500万円』という予想や、含み益のスクリーンショットが何度も流れてくる。Kさんはもともと投資に縁のない生活をしていたが、毎日のように目に入る数字を見ているうちに、自分だけが何も持っていないことが落ち着かなくなっていった。

『今乗り遅れたら損』。そう感じて参入を決めたという。後から振り返ると、この『乗り遅れる』という感覚そのものが、すでに値段が上がりきった後に出てくる感情だった。買おうと思ったきっかけが、商品の中身ではなく、周りの盛り上がりとチャートの右肩上がりだけだった点に、後で気づくことになる。

初回購入

3月中旬、国内取引所で BTC を50万円分(約0.045 BTC)購入した。当時のBTC価格は約1,090万円。口座を開いてから実際に買うまでは、それほど迷わなかったらしい。値段が毎日上がっていく中で、考え込んでいる間にも置いていかれる気がして、まとまった額を一度に入れた。

50万円という金額は、年収280万円のフリーランスにとって決して小さくない。生活防衛のための貯金から切り出した形だった。それでも、周りの『1500万円予想』が本当なら、この50万円はすぐに増えるという前提が頭の中にあった。最高値圏で、上がり続けることを前提に、年収の約2割を一度に投じた。これが後から見ると最初の分岐点になる。

1か月後の暴落

4月中旬、BTCは800万円台まで急落した(約30%下落)。Kさんの保有BTCは時価約32万円。買ったときの50万円に対して、含み損は18万円にふくらんでいた。1か月足らずの出来事だった。

このとき頭にあったのは『戻る』という一語だったという。買った直後に下がっただけで、長い目で見れば最高値を更新したくらいだから、また上がるはず。そう信じてホールドを続けた。下がったところで売れば損が確定する。確定さえしなければ、まだ負けたわけではない。そういう理屈で、画面を閉じて値段を見ない日が増えていった。

5月にさらに下落し、含み損は32万円を超えた。50万円が時価で20万円を下回るところまで来て、Kさんは耐えきれなくなった。最終的に損切りし、回収額は20万円。実質の損失は約30万円になった。『戻る』と思って持ち続けた1か月強の間に、含み損は18万円から32万円超へと、さらに広がっていた。

その後

仮想通貨からは完全に撤退した。フリーランスの年収280万円から30万円が消えたのは、生活実感として大きかった。貯金から出した50万円のうち、手元に戻ったのは20万円。家計の数字を見るたびに、抜けた穴の大きさを実感したという。

取材の時点では、同じ仕事を続けながら、投資からは離れ、月々の家計を可視化する作業を続けている。何にいくら使っているかを見えるようにすることで、また同じように『まとまった額を勢いで動かす』ことを防ごうとしている、と話してくれた。

構造の整理

この件を編集していて見えたのは、損失そのものより、買う前にあった『前提』の置き方だった。Kさんは値段が中身に見合っているかを確かめたのではなく、周りが上がると言っているから上がる、という流れに乗った。判断の根拠が、自分の外側、つまりSNSの空気とチャートの傾きに置かれていた。根拠が外側にあると、空気が変わった瞬間に、持ち続ける理由も一緒に消えてしまう。

歯車が狂ったのは、暴落した瞬間ではなく、その前の『上がり続ける前提で年収の約2割を一度に入れた』ところに見える。最高値圏では、買える人があらかた買い終わった後ということも起こり得る。新しく入ってくる買い手が減れば、値段を押し上げる力も弱まる。『次は1500万円』という声が一番大きく聞こえるときは、すでに多くの人が同じ期待で買った後、という状態と重なりやすい。

『戻る』と信じて持ち続けた局面も、構造としては同じ形をしている。買った値段を基準に、そこへ戻ることを願う。けれど市場の値段は、過去に自分がいくらで買ったかを知らない。買値は本人にとっての節目でしかなく、相場がそこへ戻る理由にはならない。含み損を確定させたくないという気持ちが、結果として損を18万円から32万円超へと広げる時間を生んでいた。

振り返り:3つの教訓

1. メディアで『最高値』『○○円突破予想』が連日報道される時点が天井

2. SNS予想を根拠に高値掴みしない

3. フリーランスは年収の1割以上を新興商品に投じない

LESSONS & CONSIDERATIONS

Kさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はKさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。

A
REFLECTION

心理と反省ポイント

  • 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
  • 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
  • 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
B
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比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。

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