NFTで一発当てようとして35万円消えた40歳会社員の話
石川県の40歳男性会社員が、Discord経由で知ったNFTプロジェクトに初期投資35万円を投じ、二次流通市場の枯渇で売却不能になった経緯。
Gさん(仮名・40歳男性・石川県のメーカー企画職、年収約580万円)から届いた話。大学時代の友人に誘われたNFTプロジェクトで、35万円を失った。金額そのものより、信頼していた友人経由だったという点が、Gさんの中に長く残った。
大学の友人からのDiscord招待
2024年の初め、Gさんは大学時代の友人から、あるDiscordコミュニティに招待されます。「次世代のNFTで、早期に参加すれば大きく増える」という誘い文句だった。コミュニティには約3千人が集まり、運営者は「元大手企業のデザイナー」を名乗っていた。
知らない相手からの勧誘なら警戒もしただろう。けれど、声をかけてきたのは気心の知れた友人。その安心感が、運営者の経歴を自分で確かめる手間を飛ばさせた。
プレミントNFTを5枚、35万円分
Gさんは、正式販売前に買えるプレミントのNFTを5枚購入します。1枚あたり約7万円、合わせて35万円。家計の貯蓄から回し、妻には増えてから事後で報告するつもりだった。
はじめのうちは、順調そのものに見えた。NFTの価格は購入から1か月ほどで約2倍まで上がり、OpenSeaなどの二次市場でも実際に取引が確認できた。「これは本当にいける」。含み益が出ているという事実が、判断を前のめりにさせていた。
3か月目、運営が消えた
ところが3か月目に入る頃、運営者のSNSの更新が少しずつ止まり始めます。やがてDiscordのコミュニティから、運営アカウントそのものが消えた。OpenSeaに出品しても買い手がつかず、フロア価格は買値のわずか3%まで落ち込んだ。
2倍まで上がっていた数字は、出口で誰も買ってくれなければ意味を持たない。Gさんはそのことを、価格が崩れてから実感した。
追跡は困難
Gさんは石川県警のサイバー犯罪相談窓口に被害届を提出します。けれど、NFTプロジェクトの運営者は匿名性が高く、追跡は難しいという回答だった。誰がやったのかも分からないまま、35万円だけが消えていた。
この失敗の構造
NFTの「プレミント」「早期参加」という言葉は、特別な枠に入れる響きを持つ一方で、その価値を支える買い手がこの先も現れる保証は何もない。流動性が保証されない以上、上がったように見えても、出口で売れなければ絵に描いた利益のままだった。
そして、運営者の実名や所属が確認できないプロジェクトは、何かあったときに責任を追える相手がいない。たとえ大学時代の友人からの紹介でも、その友人自身がすでに騙されている側だということは起こりうる。紹介者を信じることと、商品を信じてよいことは、別の話だった。
Gさんはしばらく、OpenSeaの画面を毎日のように開いていたという。買い手がつくのを待ったが、価格はもう戻らなかった。誘ってきた友人を責める気にはなれなかった。その友人もまた、同じプロジェクトで損をした一人だったからだ。善意で渡された誘いほど、後から振り返ると断る理由を見つけにくい。
Gさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はGさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
- 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
- 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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