福岡の30代IT職、インスタDMのNFT詐欺で290万円失った話
福岡市の30代男性ITエンジニアKさん(仮名)が、Instagram DMで紹介されたNFTプロジェクトに290万円を投じ、出口戦略型詐欺(rug pull)の被害に。
Kさん(仮名・31歳男性・福岡市のITエンジニア、年収約500万円)から届いた話。InstagramのDMで誘われたNFTプロジェクトで、ラグプルと呼ばれる持ち逃げに遭い、290万円を失った。手口を知っているはずのエンジニアでも、作り込まれた見せ方の前では足を止めきれなかった。
Instagramに届いた「ホワイトリスト枠」
2024年1月、KさんのInstagramに一通のDMが届く。「新進NFTアーティストのホワイトリスト枠を提供」「初期参入で100倍リターン」。よくある誘い文句ではある。ただ、リンク先のアーティストサイトとSNSが、想像以上に作り込まれていた。
作品の世界観、更新の頻度、フォロワーとのやり取り。どれを見ても活動の実体があるように映る。Kさんの警戒は、その完成度の前で少しずつ緩んでいった。「ここまで用意する詐欺師はいないだろう」。職業柄、技術的な作りも一通り確認したうえで、そう判断してしまった。
290万円分をミントするまで
2024年2月、Kさんはイーサリアム換算で290万円分のNFTをミント(新規発行)します。第一弾の販売は順調に進み、フロア価格も上昇。Kさんは「第二弾も買い増そう」と計画を立て始めていました。
上がっている最中は、追加投資の判断がいちばん甘くなる。利益が出ているという事実が、次の入金のブレーキを外していった。コミュニティのチャットも盛り上がり、早く入った自分は正しかったのだと、毎日のように確かめていたという。
第一弾完了直後の、ラグプル
2024年3月、第一弾の販売が終わった直後だった。運営者がプロジェクトの資金を引き出し、そのまま消える。DiscordもSNSアカウントも、まとめて削除された。前夜まで動いていたチャットが、朝には跡形もなくなっていた。
NFTのフロア価格は、瞬時にゼロ近くまで落ちた。買い手のいなくなったNFTに、値段はつかない。290万円は、運営が「逃げる」と決めた瞬間に紙くずへ変わっていた。技術で食べているKさんが、技術の世界の見せかけに足をすくわれた格好だった。
この失敗の構造
ラグプルは、2023年から2024年にかけてのNFTで典型的だった持ち逃げの手口。「新進アーティスト」「ホワイトリスト枠」という言葉は、限られた人だけが入れるという希少性を演出する常套句として繰り返し使われた。
判断の分かれ目になりやすいのが、運営チームの実名と実績が公開されているかどうか。匿名のまま大きなリターンだけが語られるプロジェクトは、何かあったときに責任を追える相手がいない。サイトの作り込みは、その不在を覆い隠すための装飾になりうる。Kさんの290万円は、その構図をそのままなぞった損失だった。専門知識があることと、引っかからないことは、別の話だったという。
Kさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はKさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 「お前にだけ」「内部情報」「上場前」「税金が必要」は、典型的な詐欺フレーズ。
- 送金先が個人口座 or 海外口座なら、ほぼ確実に詐欺。即時被害届の準備に動く。
- 出金時に追加費用や保証金を要求されたら、その時点で「払うほど深みにハマる」フェーズ。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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