Instagram『投資学習サロン』に教材費+運用資金で520万円失った千葉の40代女性事務員
Iさん(仮名・42歳女性・千葉県松戸市の総務事務)が、Instagramの『投資学習グループ』に勧誘され、教材費30万円+運用資金490万円の計520万円を失った経緯。出金時に複数の理由で引き出せず、サロンも閉鎖。
Iさん(仮名・42歳女性・千葉県松戸市の総務事務)から届いた話。Instagramの「投資学習サロン」に参加し、教材費と運用資金で合わせて520万円を失った。「主婦でもできる」という言葉から始まり、出金を申し出た途端に相手が消えるまで、半年あまりの出来事だった。
「いいね」の先に届いたDM
きっかけは2024年12月。Instagramで投資系の投稿に「いいね」を押していたところ、1通のDMが届きました。「主婦でもできる、無理のない資産形成の勉強会。無料体験あり」。送り主は20代と思われる女性のアカウントで、フォロワーは1.8万人。投稿は海外旅行と、右肩上がりの資産推移グラフが中心だった。
事務の仕事をこなしながら、家計の足しになればという気持ちがあった。無理のない、主婦でもできる、という言葉は、その気持ちにやわらかく寄り添ってきた。
教材費30万円から
2025年1月、Zoomでの初回面談が行われます。講師は30代の男性で、肩書きは「元証券会社アナリスト」。運用実績のスクリーンショットが多数示され、月利8〜12%という数字が並んでいた。Iさんは、教材費30万円のオンラインスクールに申し込む。支払いはクレジットの24回分割だった。
運用枠への、誘導
3月、スクールの中で「実践運用枠」への参加を勧められます。「専用のプラットフォームで自動運用、最低出資は100万円から」。Iさんは家計の貯金から100万円を入金した。運用画面では、毎日1〜2%ずつ数字が増えていった。
4月、講師から個別に連絡が入ります。「今月はAIシステムが大型の相場を捉えている。追加で入金すれば利幅が変わる」。Iさんは追加で200万円を入金し、翌月にはさらに190万円を足した。運用資金は合計490万円にふくらんでいた。
出金を申し出た、その後
2025年6月、息子の進学資金の都合で、Iさんは300万円の出金を申請します。翌日、運営から返信が来た。「出金には手数料として50万円が必要。先に振り込んでほしい」。Iさんは、言われるまま50万円を別途振り込んだ。
その2日後、「海外送金システムがメンテナンス中で、3週間後に再開する」との連絡。3週間後には「税務処理のため、利益分の30%を先に納付してほしい」。さすがにIさんは、今度は振り込まなかった。講師にDMを送っても既読がつかず、勧誘してきた女性のアカウントは削除されていた。スクール運営のWebサイトも、7月にはアクセスできなくなった。
この失敗の構造
その後Iさんは消費生活センターに相談しますが、海外送金分の返還は「極めて難しい」との回答でした。教材費30万円のクレジット分割は、信販会社との話し合いで一部が解約処理になった。運用資金の490万円は、ほぼ全額が戻らない見込みとなっている。
少額の「無料体験」や「教材費」で入口の信頼をつくり、自動運用の画面で増える数字を見せ、出金の段になって手数料・メンテナンス・税金という名目を次々に重ねて引き延ばす。これは、出金させないことを前提に組まれた流れだった。Iさんは「無料体験」「主婦でもできる」というDMの文面を、いまもスクリーンショットで残している。同じ言葉で誰かが誘われないように、という思いからだった。
Iさんさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はIさんさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 「お前にだけ」「内部情報」「上場前」「税金が必要」は、典型的な詐欺フレーズ。
- 送金先が個人口座 or 海外口座なら、ほぼ確実に詐欺。即時被害届の準備に動く。
- 出金時に追加費用や保証金を要求されたら、その時点で「払うほど深みにハマる」フェーズ。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
専門家に相談する
ひとりで抱えると判断が鈍る。
被害の状況や生活設計の悩みは、その道のプロに早めに話す方が結果的に軽くなる。