株式 / ナンピン

ナンピン4回目で、もう戻らないと気づいた ─ 信用買いで280万円が消えた話(40代男性・本人とのやり取り)

Y.Aさん(42歳男性・関東圏・WEB制作業の個人事業主)が、グロース市場の個別株でナンピンを4回繰り返して、最終的に280万円台の損失を確定するまでの記録。

掲載日2026年5月12日 やり取りメール3往復+電話60分 損失額おおよそ¥280万(本人「正確な額は伏せて」希望のため約数表記)
約 3 分で読めます(1,195字)
目次
  1. 最初に買ったのは、決算を読んで選んだ一銘柄
  2. 1回目のナンピン ──「平均取得単価を下げる」
  3. 2回目、3回目 ── 下がるたびに買い増した
  4. 4回目の朝、もう戻らないと気づいた
  5. 損切りボタンが、半年押せなかった
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Y.Aさん(仮名・42歳男性・関東圏でWEB制作業を営む個人事業主)から届いた話。グロース市場の個別株を信用で買い、ナンピンを4回繰り返して、280万円台を失った経緯。本人の希望で、正確な損失額は伏せてある。

管理人も株は持っている。だから「もう少し下がったら買い増せば、平均取得単価が下がる」という発想の入口は、よくわかる。わかるからこそ、Y.Aさんの話は他人事に思えなかった。

最初に買ったのは、決算を読んで選んだ一銘柄

Y.Aさんが買ったのは、グロース市場のあるIT関連銘柄。売上が伸びていて、決算資料も読み込んだうえでの判断だった。最初は現物で100万円ぶん。

株価はしばらく横ばいのあと、じわじわと下がり始めた。理由のはっきりしない下げだった。Y.Aさんは「業績はいいのだから、いずれ戻る」と考えた。

1回目のナンピン ──「平均取得単価を下げる」

最初の買い増しは、株価が2割ほど下がったところ。今度は信用取引を使った。「同じ株を安く買い増せば、平均取得単価が下がる」という、教科書にも載っている考え方だった。

平均取得単価は、たしかに下がった。含み損の率も、見かけの上では小さくなった。数字が改善したように見えることが、次の買い増しへの抵抗を消していった。

2回目、3回目 ── 下がるたびに買い増した

株価はさらに下がった。2回目、3回目と買い増しを重ねた。そのたびに「平均取得単価を下げる」と自分に言い聞かせた。

信用での建玉は膨らんでいた。評価損の額も膨らんでいた。けれど画面に表示される平均取得単価だけは下がり続けていて、その一点を見ているあいだは、前に進んでいる気がした。

4回目の朝、もう戻らないと気づいた

4回目の買い増しをした翌朝、株価はさらに下げて寄り付いた。Y.Aさんはそのとき、初めて「これは戻らないかもしれない」と思ったという。

気づいたきっかけは、相場ではなかった。買い増す現金が、もう手元に残っていなかった。下がっても、もう買い増せない。平均取得単価を下げるという行為が続けられなくなって、初めて止まった。

平均取得単価を下げたい、と思った時点で、もう負けていた。

損切りボタンが、半年押せなかった

戻らないと気づいてからも、すぐには手放せなかった。ここで売れば、4回ぶんの判断がすべて間違いだったと認めることになる。その「もったいない」が、半年近く損切りを遅らせた。

最終的に建玉を整理したのは、信用の期日が迫ったから。自分で決めたわけではなく、期限に背中を押される形だった。確定した損失は280万円台。正確な数字は、本人が今も口にしたがらない。

Y.Aさんは今、信用取引の口座を閉じている。「ナンピンそのものが悪いのかは、正直まだわからない」と話す。ただ、現金が尽きるまで止まれなかった自分のことは、はっきり覚えていると言った。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Y.Aさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はY.Aさん個人の体験から得られた視点の整理であり、当サイトからの投資助言・売買推奨ではありません。投資判断は読者ご自身の責任において行ってください。

  • ナンピンは「平均取得単価を下げる」目的で始まり、「やめられない」目的で続く。
  • サンクコスト効果(埋没費用効果)の罠。
― お焚き上げ済み ―
株式 諸霊位
四連難平院
釈弥阿深淵 居士
Y.A 様
おおよそ¥280万